Mr.Children(ミスチル) 全人類においての必聴プレイリスト① 〜名曲・神曲・おすすめ曲〜
1992年デビューのモンスターバンド、Mr.Children。
2022年5月でデビュー30周年を迎え、30周年記念アルバムである『Mr.Children 2015-2021 & NOW』『Mr.Children 2011-2015』は、発売初週のオリコン週間合算アルバムランキングで、1位2位を独占するなど、未だ衰えることを知らず、幅広い世代から大きな支持を集めている。
2022年4月23日から約2ヶ月間に渡り開催された、「Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス」では、開催場によってセットリストが異なるというファンにとってはたまらない演出で、多くのファンを魅了した。
そんな今もなお音楽シーンの先頭を走っている彼らの楽曲の中で、
今回は、全人類においての必聴プレイリストを一挙ご紹介。
- | 1. innocent world / 5th single || Atomic heart(1994年)
- | 2. 口笛 / 18th single || Q (2000年)
- | 3. 終わりなき旅 / 15th single || DISCOVERY(1998年)
- | 4. HERO / 24th single || シフクノオト(2002年)
- | 5 . I’LL BE / 17th single(1999年)
| 1. innocent world / 5th single || Atomic heart(1994年)
発売初週で20.6万枚を売り上げ、最終的に193.6万枚を記録した。
1994年のレコード大賞を受賞し、Mr.Childrenの名を一気に広めた名曲である。
その肝心のレコード大賞は、自身最大のヒット曲である「Tommorow never knwos」のMV撮影でオーストラリアへ旅立っていたため欠席するという尖り具合。
タイトルを直訳すると「純粋・無垢な世界」という意味であり、
雑多な日常に揉まれながらも、微かながらも希望の光を胸に抱き、
明日も生きていくんだという、聴者に希望と勇気を与えてくれる曲。
中でも、主が一番好きな部分がこちら。
<1番Bメロ>
窓に反射する(うつる) 哀れな自分(おとこ)が
愛しくもある この頃では
Ah 僕は僕のままで ゆずれぬ夢を抱えて
どこまでも歩き続けて行くよ いいだろう? mr.myself
思うようにいかない、このままではダメだと自分では分かっているのに、
何も変えることができない、、、
ふと窓に映る自分を見たときに、情けなくて哀れに感じる。
でも、そんな自分を変えれるのは自分だし、
いっそのことなら、どうしようもない奴だなと可愛がって愛したほうがいい。
過去の自分なら、置かれている現実から目を背いていたけど、
今の自分なら、不安や迷いも全部味方にして、
ありのままの自分でどこまでも進んでいくけど付いてこれるかい?
という、いずれ自分を待っている「純粋・無垢な世界」へ、
一歩一歩進んでいこうという意味が込められており、聴くたびに感動する。
また、全体的に疾走感溢れる曲調で、
冒頭のAメロこそ、低音ベースの音階が続くが、
Bメロから徐々に音階が上がっていき、
サビがくるぞ!という高揚感が高まっていく。
そのままサビに行くと思いきや、
「あーるーき↓ つーづけて↓ ゆーくよー」と下がり、
「いいだろう? Mr.myself(ド#⇨ド⇨ド#⇨レ#)」
最後は1音ずつ上がりサビに繋がる。。。。
揺さぶられて揺さぶられて、やっと聴けるサビの爽快感はこの上ない。
本作は、GLAYのTERUや秦基博なども自身のラジオやテレビ番組で絶賛しており、
アーティストからの評価も高い。
デビューして2年、23歳でこんな神曲を作れるとは、、、
自分が23歳の頃なんて、、、
この辺で終わりににしときます(笑)
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| 2. 口笛 / 18th single || Q (2000年)
「私もミスチルよく聴くよ!」と知人に話すためには、この曲は切っても切れない。
その証拠に、「ファンクラブ会員が最もライブで聴きたい曲」では、
見事1位に選出されている。
秋から冬に変わる頃の夕暮れ。夕日を浴びながら家路に着く風景が曲全体に広がり、
なんとも温かく、愛しく、時に切なく・・・
ここではその愛しさに溢れた歌詞を紹介する。
<1番Aメロ>
頼りなく二つ並んだ 不揃いの影が
北風に揺れながら 延びていく
凸凹のまま膨らんだ 君への想いは
この胸のほころびから 顔を出した
想いを寄せる人との帰り道、隣に並ぶ君が愛しくてたまらない。
でも、この気持ちを伝えようか迷っている。
断られて、今の関係が終わるのも怖い。
そうやって凸凹のままではあるが、
好きな気持ちは、時折に顔を出しながら膨らんでいく。
そういった想いがこの歌詞から感じ取れる。
<1番Bメロ>
口笛を遠く 永遠に祈るように遠く 響かせるよ
言葉より確かなものに ほら届きそうな気がしてんだ
言い出せずにいた自分の素直な気持ちを、
この澄み渡った空気に漂わせるように口笛に乗せて
いつか君に届いたらいいなと。
そしてサビへ。
<1番サビ>
さあ 手を繋いで僕らの現在(いま)が途切れないように
その香り その身体(からだ) その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように
君の手を握りしめる。
君の手の温もり、そばにいるから分かる香り、
君の存在全体が愛しくて、生きる意味になる。
この時間が永遠に続くといいなと、
そんな夢を摘みながら、畦道を歩く・・・
二人の間には、二人だけの時間が流れ、日が暮れていく。
さらに、人懐っこい曲調も後押しし、
いつの間にか口笛の世界観に引き込まれていく。
主は、この曲を中学生の時に初めて聴いて衝撃を受けた。
当時、想いを寄せてた女の子と、
この曲を聴きながら、夕陽が当たる畦道を下校する。
そうやって凸凹のまま膨らんだ私の妄想は、
今もなお、自分の胸のほころびから顔を出している。
| 3. 終わりなき旅 / 15th single || DISCOVERY(1998年)
1997年、13th single「Everything(It‘s you)」発売後に突然の活動休止を宣言し、
世の中に衝撃が走ったが、本作を皮切りに活動を再開した。
また、この終わりなき旅というタイトルが、
Mr.Childrenの旅は終わらない。
これからも音楽シーンのトップを走り続けていく。
というようにも捉えられるが、
個人的には、違う意味があると思っていて、
急激なスピードで売れて、知名度がどんどん広がっていき、
色々な人からの期待がものすごく辛い。
心と体が追いつかなくて、今の自分が別の人間なんじゃないかと・・・
でも、音楽を愛する想いは変わらないし、
これからも共に歩んでいきたい。
だが、続けて行くためには、嫌なことも飲み込んで、
辛いけど終わらない旅を歩んでいかなければならない。
そんなマイナスな意味も込められているのではないかと思っている。
さて、主がこの曲を推薦する理由だが、
曲の背景や歌詞など数多くあるが、
ここでは、その曲調やコード進行の凄さを挙げたい。
終わりなき旅は、Mr.Chidlrenの曲の中では最多9回の転調がある。
F#(嬰へ長調)からイントロが始まり、
Aメロに入ると、E(ホ長調)に変わる。
サビに入るとまた転調し、C(ハ長調)になる。
そしてまた、2番AメロでE(ホ長調)に戻る。
ここまででもお腹いっぱいだが、まだまだまだ続く。
今度はCメロで、Cm(ハ短調)になり、
また、Aメロが来てE(ホ長調)になる。
もうすでにゲシュタルトが崩壊しそうだが、
大サビが待っている。
もう当たり前になってきた。だが、またさらにサビでの転調で、
曲中で何度も転調を繰り返し、訳が分からなくなっているが、
最後は、最初(Aメロ)のE(ホ長調)に戻るという美しさ。
もはや、狂気だ・・・
また、曲の始終で四分音符のギターリフが流れており、
まるで、常に前へと歩みを進めているようである。
この9回に渡る転調と、歩調のようなギターリフが、
まるで、人生の紆余曲折の中を一歩一歩進んでいっているように聞こえる。
終わりなき旅は、ライブでは外せない曲となっており、
Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアーの直前に行われた、
「会員が最もライブで聴きたい曲」では5位に選出されている。
画面の向こうのあなたの人生とって、きっと背中を押してくれる曲になるだろう。
| 4. HERO / 24th single || シフクノオト(2002年)
HEROは、vo.桜井が小脳梗塞を患い5ヶ月間の活動休止後に発売された。
32週連続オリコンチャートインを記録するなど、ロングヒットとなり、
その年の年間シングルランキングで9位にランクインした。
<1番Aメロ〜サビ>
例えば誰か一人の命と 引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを 待っているだけの男だ
愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ
小さい頃に身振り手振りを 真似てみせた
憧れになろうだなんて 大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を 差し伸べるよ
愛すべきものができて、守るべきものもできた。
ただ、臆病で意気地なしで人のせいにばかりしている自分が、
その人たちの幸せを守れるのだろうか。
君にとってのヒーローになりたい。
小さい頃に真似してた、なんとか戦隊やなんとかライダーみたいに、
大それたヒーローにはなれないけど、
不安や迷いで悩んでいるときに、
そっと手を差し伸べて寄り添うくらいならできるよ。
そんな些細なことでも、君のヒーローとして頼りになる存在になりたい。
そんな切ない想いを、
冒頭では、喉を絞って頼りなさを醸し出し、
サビではファルセットを使い、
情けなさや哀しさを表現している。
<2番Bメロ>
僕の手を握る少し小さな手
すっと胸の淀みを 溶かしていくんだ
少し自分より小さい手を握った時の、
逆に包み込まれるような温かさや、
潰れてしまいそうになる儚さ、
自分の手の形にもよく似ていて、自然と馴染んでいく。
自分が幼い頃に感じた父の偉大さや、
母の包み込むような優しさが蘇ってきて、
今思えば、間違いなく自分にとってのヒーローは2人だった。
今度は、自分がこの子のヒーローにならないといけない。
そして最後のサビを迎える
<ラスサビ>
ずっとヒーローでありたい ただ一人君にとっての
ちっとも謎めいてない 今更もう秘密はない
でもヒーローになりたい ただ一人君にとっての
つまづいたり転んだりするようなら そっと手を差し伸べるよ
この子にとってのヒーローは自分なんだと、
そう確信を得て、繋いだ小さい手を離さない。
この子を一生をかけて守り抜く。
冒頭のサビと同じ歌詞だが、
今度はファルセットではなく地声で、声を枯らすように歌う。
そんな強い思いが、歌詞や歌の表現からも伝わってくる。
ぜひこの曲を、大切な家族や友人を思い浮かべながら聴いてほしい。
| 5 . I’LL BE / 17th single(1999年)
7thアルバム『DISCOVERY』からのシングルカットとなるこの曲。
初週約19万枚、累計売上30.1万枚と当時のヒットチャートとしては、
売上こそ伸び悩んだ本作だが、未だ根強い人気曲として、
幅広いファンからの支持を集めている。
また、Mr.Childrenの曲の中では、最も歌詞の文字数が多い1曲でもある。
「会員が最もライブで聴きたい曲」では堂々の2位に選出されている。
主が推薦する理由は、
疾走感溢れるメロディもさることながら、
聴者の心に寄り添いながらも、希望や勇気を与えてくれる歌詞にある。
その中でも、主にとって人生のモットーでもある部分を紹介する。
<1番サビ>
生きている証を 時代に打ち付けろ
貧弱な魂で 悪あがきしながら
何度ヘマしたっていいさ 起死回生で毎日がレボリューション
この世に生を享けた以上は、何かしらの自分が生きていたという証を残していきたい。
この歌詞を聴いた瞬間、そう思った。
どんな証だっていい、そこに大小はない。
自分が作ったもの、関わったものが、
いつか自分が亡くなってしまっても、100年、200年とこの世に残り続けていたら、
とても素敵なことなんじゃないか。
人類が長い歴史の中、今まで子孫を残してきたのも、
この「生きている証を時代に打ち付けろ」という想いが関係しているのではないか。
そこまで深く考えてしまった・・・
この部分以外にも、勇気を与えてくれる歌詞が多く、
きっと、あなたの心に寄り添ってくれる、
明日も頑張っていこうと思える曲になるだろう。
いかがでしたでしょうか?
ここで挙げた5曲は、主にとっての生きる全てになっています。
ただMr.Childrenというモンスターは、
こんな5曲ぽっちで収まるようなものではなく、
まだまだ序章に過ぎません。
もっともっと聴いていただきたい曲があるので、
後続の記事にどんどん書いていきますので、
よろしければそちらにも目を通していただけますと幸いです。
皆様に、良き幸あれ。
あさぬ。